■英会話スクールで日常英会話を上達するための学び方(初級編)

ワンポイントアドバイス

日常会話は無限にある

日常英会話とはどういったものを言うのでしょうか。
「おはよう、こんにちわ、おやすみ」
誰でも思いつく会話であれば問題ないでしょう。
しかし、実際には数多くの表現が日々使われています。

例えば、日本語の日常会話では文法にもならない以下のような
会話があるとします。

「なにげにさぁ~〇〇ってあんま悪くなくない?」
「え~そぅ?てかそんないきなり言われても意味わかんないって感じじゃん」

私はこれを完璧に英訳することはできません。バイリンガルの人に
聞いてみましたが、それでも幾通りかの表現で教えてくれました。
このような日々話されている会話は英語にしようとすると何通りも存在するわけです。
テストに出てくるような1つだけの答えなどあり得ないということになります。

仮にこれが答えられたとしても、「じゃぁ〇〇は英語で?これは?あれは?」
と日常で使われている言葉というものは無限でありますから、その膨大な
勉強量に私たちは途方に暮れるわけです。

それではどのようにして私たちは日常英会話を学んでいけば良いのでしょう。

考え方その1(意味を伝える)

まず、私たちは日常英会話というものを以下のようにとらえてみてはいかがでしょうか。

”英語で”意味”を伝えてみる”

言いたいことを伝えさえすれば、会話が成立します。

「なにげにさぁ~〇〇ってあんま悪くなくない?」
=It’s not so bad.

「え~そぅ?てかそんないきなり言われても意味わかんないって感じじゃん」
=Really?I do not know that well.(or I do not know)

こんな訳では本当にだめですか?Me neither(either)なんて相手の意見に
乗っかって否定するときなど、これだけでも良いかもしれません。

難しく考えず、もっと気楽に思いつくままに話してみれば、きっと会話中の冷や汗も
半減するかもしれませんよ。

考え方その2(コミュニケーション能力は既にある)

日常英会話に必要なことの要素としてコミュニケーションという点ではどうでしょう。
ここで言うコミュニケーションとは私たちがよくしがちな
I see. I see.のニコニコすることがコミュニケーションではありません。

日本人ならではの控え目さと真面目さと、忘れてはならない明るい気質をしっかりと
相手に伝えましょう。相手の言っていることがわからなければ、
「ちょっとすいません。何を言っているのかわかりませんでした。それは〇〇という
意味なのでしょうか?」
英語に敬語は日本語ほどはありませんが、相手を思いやる表現は沢山あります。
直訳で構いません、日本語で普段話しているやさしい言葉を英語にしてみは如何でしょうか。

それをStrange!だという言う人は言わせておけば良いのです。
日本人が日本人の心を持って伝えた言葉はきっと相手の心にも響くはずです。
コミュニケーションとは知ったかぶりをすることではなく、誠実に素直な気持ちで
話すということ。それが日常英会話の大切なポイントの1つかもしれません。

考え方その3(学ぶスタートは身近なものから)

よく日常英会話のテキストの中に、動物の名前や博物館・美術館などの名称など日常会話では
あまり使われない単語を例文にすることがあります。それは旅行英語なのであって日常的に
使われるものではありません。

日常的な単語とは名詞であればスーパーに売っているピーマン、白菜、挽肉、麦茶。食べ物でなければ、
引き出しやタンス、電子レンジなど、つまり日々目にしているものを英単語として覚えていくと良いと思います。
トイレットペーパーは本当にToilet Paper? テッッシュはKleenexって聞いたことあるけど?何?
そんなカタカナ英語を確認することも大切ですね。

日常会話と旅行英語は文法の点ではもちろん同じですが、意外と旅行英語を日常会話として学びはじめる方が
多いのでその点はオススメしませんし注意が必要です。

日常英会話とは博物館よりも電子レンジの英単語の方が大切ですよ。
ということですね。

最後に

英語とは人と人とのコミュニケーションツールの1つであって、日本語も同じです。
私たちは日々、その日本語を通じて色々な人と出会いコミュニケーションをとっているわけですから、
日常英会話だってまるではじめてということではなく、既にある程度のスキルは持ち合わせている
わけです。
少しの英単語を使ってゆっくり相手に話しかけてみましょう。焦らず、力まず、穏やかな
気持ちで丁寧に話せばきっとわかってくれます。

ちなみに、アメリカ・イギリス・中国・韓国人などの外国人も日本語を話すときドキドキするそうですよ。
「ちゃんと伝わっているのかな?」「合っているのかな?」「間違ったら恥ずかしいなぁ。」
皆さんどう思いますか?一生懸命、日本語を話そうとしている人たちを笑う気持ちになれますか?

私なら、瞬間的に「この人は日本のことが大好きなんだ。大丈夫。ゆっくり話してくださいね。」
そんな気持ちになります。

私たちが英語で話そうとしたとき、世界中の人はきっとやさしい気持ちであなたに耳を傾けてくれると
思いますよ。

勇気をだして丁寧に話してみましょう。

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